2006年6月26日月曜日

花暦







すがすがしい空気、木々と草花の香り、
色を感じてそうなるのだろう。
ここの山に入ると、すっと肩の力が抜け自然と笑みを浮かべる自分が居る。
山菜取りに何年もこの場所に来ているのでほっとするのかもしれない。



梅雨時には独特の香りを放つ栗の花が満開になり、
路傍にはかわいらしい桑の実があふれる。
ししうどの白い花は、地面からひときわ高い所に咲き誇りよく目に付く。
きょうはミズナ(ウワバミソウ)を採りに来た。
ウワバミ(蛇)が好んで現れそうな、
暗くて湿った場所に多く自生するためその名はあるそうだ。



車を降りてもう何年も前に崩れ落ちた林道を、
30分ほど上り目的地に来る。
あまり人は入らないので、太くてやわらかいミズナが採れた。



天気も良いため、一日中そこで過ごす。

2006年6月8日木曜日

肘折


豪雪地の大蔵村出身で昭和8年生まれの人と、
日産ディーラー勤務の2人の合計4人で、

大蔵村肘折温泉奥の大きな砂防ダムのある山々に山菜取りに出かけた。

当日朝1時半に待ち合わせて午前2時に出発、

現地に着いたのは朝もや煙る午前4時半。

真夏にスキーが出来るほどの雪を抱く月山の、

山間にあるそのダムにボートを浮かべて対岸の山に行く。

ボート無しでそこに行くには山々を廻るため、

ゆうに半日はかかるが、我々は15分だ。

7年前に初めて来た頃は、

あまりお目にかからない青ミズナの大群生地を踏みしめて、

やまうどの畑のような斜面に着いた。

久しぶりに訪れた当地は人の歩いた跡があり、

山菜も少なくなっていたが、それでもまだまだ採りきれないほどだ。

ここしばらく雨もないのにダムの湖面は黄色に濁り、

上流で大規模な土砂崩れでもあったようだ。

雪解け水と沢水を満々と蓄えるその中に転覆したらそこで命は無い。

でも我々の誰もダムの中に沈むかも?なんて思いは微塵も無く、

山菜の宝庫に思いを馳せてオールを漕ぐ。

山菜取りに興味の無い人がこれを見れば、こう言うだろう。 

        「アイツらは狂気の沙汰だ」。

2006年6月3日土曜日

はなごよみ 花暦







ご存知の方も多いでしょうが、
山菜は毎年決まった日に採り頃になるわけではない。
山に通い始めの頃は5月の連休前後になるともう出始めているだろうと思い、
そくさくとでかけていたものだ。

ここ数年は山に咲くそれぞれの花の開花を横目に眺めつつ、
山菜取りに出かける。たとえばこんな具合に。
かたくりの可愛らしくもはかなさのあるピンクの花が咲き出すと、
コゴミは最盛期を迎え、ぜんまいは出始める。
山ツバキの燃えるような真紅の花は、ぜんまいとやまうどの盛りを教える。
フジの花は美しい紫色を見せ、
雨上がりには特にキレイで、ヤマウドやゼンマイの採り頃の終わり、
わらびの旬を告げる。
ウツギのピンク色の花々が道路わきに咲き誇るとワラビの最盛期で、
ミズナやフキもそろそろ良い頃合だ。
こうして、また山また山。