火鉢
幼なじみの家に1年ぶりに行って、 めったに通してもらえない客間で無駄話してときにふと目についた。 彼の建て替え前の自宅の客間に在った立派な火鉢。 振り返ってみたら50年前の風景。 お互いに63歳になって「光陰矢の如し」の話になり、 「こんなんで死んでいくんだろうな」「しょうがねぇなぁ」。 二人とも白髪でシワシワの年相応も見かけになってのムカシ話。 「仕事辞めたら何すんの?」 彼は「農作業はヒマつぶしにサイコーだな」 自分は「ワンコと毎日山に行って、たまに一泊のキャンプすんだ、ハイエースでよ」 「そしたら一緒にキノコ採り行くべ、こないだのマツタケは2時間半歩くけどよ~」 なんて、しょうもない会話が楽しい。