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8月, 2007の投稿を表示しています

写真

雨音で目の覚める朝が続いている。 雨は冷たく気温も上がらず残暑のカケラもない。 息子は中学校の授業のため、 ちっちゃい頃の写真を持っていくと言うので一緒に選ぶ。 アルバムの写真はタイムマシンのように時間を切り取り、しばし引き込まれる。

鉄くず

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自宅脇の整備工場では、 買取したアルミホイールや鉄ホイールを片隅に保管している。 集めるたびにそれらは我が物顔で占領場所を広げ、 工場内は手狭になっていく。 今日は売却のため、2トン積の箱つきトラックに満載して、 長井市の丸三商会までドライブだ。 一日あたり一万円のレンタルトラックは、 朝から借りてお昼に返しても、夕方返却しても同額である。 米沢までの帰りに、ホイール買取をしながら、 空荷のトラックに積み込みできたら一石二鳥と思い、 南陽市経由で5箇所の自動車ディーラーに飛び込み訪問する。 マグレながら2店舗で商談成立する。 飛び込み訪問には不安は付きものだが、 行けばなんとかなる時も有る。 営業の第一歩は「当たって、砕けろ」。これだなやっぱり。

マイクロバス

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29人乗りのマイクロバスは朝の4時半に米沢4中を出発し、 酒田市の光が丘陸上競技場へ、約2時間40分を経て到着した。 陸上部員一行は久しぶりのマイクロバス内で、 ピーチクパーチクおしゃべりに夢中で楽しそうだ。 海べりにある競技場に吹く海風は、 ねっとりと温かく肌にからみベタベタして閉口する。 部員を情熱的に指導する皆川先生は博識で、 お話を伺っていたらいつの間にか午後一時である。 暑くてマイクロバスに逃げ込み昼ごはんのおにぎりを食べ、 そのまま一時間ほど横になる。 行き帰り心もカラダも、子供からオトナになっていく中学生の部員と、 マイクロバスの中で同じ時間を過ごした幸せを、 友人で運転を引き受けてくれたサイトウ君と分かち合う。

長袖

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朝5時半頃、犬を軽トラックの荷台に乗せて河川敷の土手に行く。 ススキの穂は朝露をたっぷり吸い込んでおじぎしている。 サンダル履きの素足は草むらに触れるたび冷たく濡れる。 親子の犬はヤブの中を転げるように走り回る。 早朝は半袖シャツに短パンでは、もう寒いほどになる。

ファッツ・ナバロ 

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保険の継続の締め切りせまる月末は、 何かに追い立てられるように余裕は無くなる。 目の前のひとつ一つの仕事を、 順番にこなせば忙しさもたいした事ないのだが、 優先順位を間違え、あちらこちらと右往左往する。 こんなときはカーオークションの会場にでも行って、 日常と離れた一日を過ごすと落ち着くのだが気持ちのゆとりがナイ。 毎度くり返される月末狂騒曲に乗って、また踊っているみたい。

クルミ ススキ ガマ

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河原の土手沿いの木々や草花は、 朝露に濡れやわらかな朝の光でキラキラと輝いている。 こげ茶色のガマの穂は、卒業式の生徒のようにりりしい姿で立っている。 クルミの実は数個づつ連なり、間もなく地面に落ちるくらいに大きくなっている。 ススキはうぶ毛の生えた触手みたいな穂を、軽々と広げている。 半そでのTシャツと短パンで歩けば、 涼しい外気のためサラサラして気持ちいい。 毎年くり返される、夏の終わりの景色。

ナラ枯れ

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海への行き帰りは飯豊山系に囲まれた小国町を通る。 その通りすがり山々に眼をこらすと、 濃い緑色の木々の中に点々と、 くすんだ夕焼け空の色のように赤茶色の枯れた樹形は、 不気味に目立つ。 松喰い虫による松の立ち枯れとは、色も形も似ていない。 異様に多く、どの山にも広がっている。 ネットで調べるとナラ枯れ。 そう、どんぐりの木の立ち枯れ。 海に行けば、毎年ひどくなる磯焼け。 山に行けば松の立ち枯れ、どんぐりの木の立ち枯れ、 山全体が壊れていくようだ。 自分も含めた人々の蒔いた種で、 歪んでいる自然を身近に感じることは最近多い。 せめてゴミ拾い。

かすがい

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この夏ラストの海には時折1Mを超える波が打ち寄せ、 沖合いでは白波も目立ち、少々荒れ模様である。 覆いかぶさるように波はうねり海水はにごり、 貝獲りのため沖へ行くのはパスする。 それでも子供たちは岩場と岩場の間の、 湾状になって波の弱くなっているところで、顔の半分をくちだらけにして、 大声ではしゃいでいる。 唇を薄紫にして肩を少し震わせながら、 いつまでも波と遊んでいる。 帰りに回転すしの「栄助寿し」に寄る。 子供たちの食べっぷりに親である弟夫婦も、 目を丸くしたり細めたり。 「子はかすがい」

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夕方になって予想通り波は静かになり、 素もぐりには良い感じになる。 波間に漂いながらシュノーケルから覗くと、 水深3メートルほどの岩場には岩ガキやサザエは見えない。 深く息を吸い込んで岩場のクレパスのような隙間に潜り、 体が浮き上がらないように岩をつかんで辺りを見回す。 狭い谷間のようなところにサザエはひっそりと隠れていた。 息も続かなくなり耳もキンキンしてきたので、 そうそうに切り上げる。 40分ほどで20個のサザエと2個のアワビを獲る。 20時半に自宅へ戻り一緒に遊んだ尼寺君と、 七輪を囲み一杯。 夜更けまで飲んで食べて、 楽しい一日は酔いつぶれて終わる。

陸羽西線

米沢駅から2時間余りで霧でどんよりとした新庄駅に着く。 買取車両の引き取りは、陸羽西線で終点の酒田駅まで約一時間の道のりになる。 始発駅の新庄を後にして鈍行列車は、 グワァーンと勇ましいエンジン音を車内に響かせ動き出す。 今ではめずらしいディーゼル車。 戸沢村の古口駅、庄内町の狩川と最上川と山々の景色を楽しみ、 数個のトンネルをくぐると夏場の強風「清川だし」で知られる、 清川駅を通る。 この風を生かし怪獣のようにデカイ発電用の風車は、 白い羽を伸ばし、ゆるゆると回っていた。 ここから霧も晴れ青空となり、軒下の洗濯物もバタバタと風に泳いでいる。 山々に囲まれた景色から先々まで見渡せる庄内平野となり、 遠くに残雪を抱く鳥海山が姿を現した。 間もなく終点の酒田駅、楽しかった鈍行列車でのミニ旅。

大虎

山形から新庄までの新幹線自由席のシートに、 350ccのチューハイの缶を傾けながら、 朝からごきげんな50歳くらいのおじさんが山形駅から乗ってきた。 車内の英語の音声案内にアイ・シー、アイ・シーと、 漫才のように合いの手を入れる。 車掌さんに切符の提示を求められ、「自由席に乗ってんだから、特急券はいらねえべ」「上等だ、この野郎」「徹底的にキューダンしてやっがら」 とかなんとかわめき散らし、朝から酒で大虎模様である。 次の停車駅の天童であっさり下車した。 幸いにガラガラの車内大騒ぎにならず。

鈍行

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自宅から車に乗り置賜駅に着いたとき、 腕時計はAM6時12分を指していた。 山形行きの鈍行列車は置賜発6時16分で、 楽々間に合うと思いながら駅の階段を上りきると、 列車の明るく光るヘッドライトが見える。 あわてて階段を駆け下り、酒田市へ買取車の引取りのため久しぶりの鈍行に乗る。 山形駅で新幹線に乗り換え新庄駅へ。 そこから鈍行の陸羽西線に乗り換え、 終点の酒田市まで3時間3分の道のりである。 ちょっとした旅気分になり、マジでビールを朝から飲みたくなった。

笠貝

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この夏2度目の海、 笹川流れに午後からやって来た。 波は穏やか海の濁りも少なく1mほど底を見渡せる。 一時間くらい素潜りしてお目当てのサザエはたったの8個、 岩がきは無し。 娘と2頭の犬は波打ち際でつまらなそうにしている。 そうそうに素潜りを切り上げ、 道路下のテトラポットにピッタリと張り付いている、 アワビの赤ちゃんのような笠貝を、 ナイフを厚く伸ばしたような貝はがしを使い、 娘と二人で40~50個はがす。 20時に家に着く。 さっとゆでた笠貝を、むき身にしてサザエの殻に入れ、七輪で焼く。 酒とみりん、しょうゆを混ぜつぼ焼きにする。 焼酎の発泡酒割りと心地よい疲れのため、 いつの間にか七輪の脇で寝込んでいた。

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今日は早朝よりゴロゴロと雷様のお通りである。 西の空は深い灰色になってまるで日没のようで、 晴れ間は望むべくも無い。 カミナリと一緒について来た雨はますます強く、 20分ほど土砂降りとなって家の前の側溝はあふれそうになる。 午後から海に行きたいけど、さてどうなることやら。

蔵王坊平クロスカントリー大会

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AM6時40分に米沢4中を出発し、 一時間20分の道のりを経て蔵王坊平に到着する。 エアコンも要らないほどの涼しい外気は、 今日の大会での絶好のコンディションを予感させる。 米沢市ジュニア駅伝チームは男女とも余すことなくチカラを発揮して、 山形県ナンバーワンとなる。 表彰台に立つ子供たちははにかんだ笑顔ながら、 ちょっぴり誇らしげに。

時間の共有

山形県と宮城県の県境にある奥羽山脈には、 スキー場や温泉地が多い。 蔵王温泉、蔵王スキー場はその中でも特に良いところだ。 明日は蔵王の坊平で陸上のクロスカントリー大会が開催される。 我ら四中からは息子を含め10名参加する。 自分は6人を一台で送迎するため、 買取で入荷したばかりの三菱の7人乗りワゴン車に、 バタバタ保険を掛け軽くそれを整備する。 自動車保険料もガス代もいつも持ち出しのため、 費用もバカにならないが、 陸上部員や息子と、楽しい時間を共有できる幸せに感謝。

CB1000

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今から13年前のビッグバイク、ホンダのCB1000SFは、 400ccクラスの車体を見慣れた目には、 ひと言「デカイ」。 昨日、買取した走行9000Kmの極上車である。 恐る恐るシートにまたがり、バイクスタンドを左足で跳ね上げ、 スターターボタンを右手親指で、押す。 エ ンジンはすぐ始動して、モリワキカーボンマフラーから、 ややラフなアイドリイングで、 野太い音を、響かせる。 左足先で、ギアを軽く踏み込み、一速に入れ、 静かに左手のクラッチを緩め、右手のアクセルをほんの少し開けると、 重い車体は、のっそりと動き出す。 400ccクラスのバイクと比べて、重くて取り回しは楽でないが、 はるかにどっしりと安定している。 梅雨明けの雲ひとつない青空と相まって、 オープンクルージングは、暑い夏に、ピッタリだ。