廃屋の集落


南陽市の、とある山の中の廃屋の小屋に、

多量の薪があったと聞いて、見てきた本人と、

軽トラックに同乗してルンルンと向かう。

自宅から40分ほど走った山あいにある部落は、

5~6戸の小さな集落で、どの家も雪で押しつぶされて

ひしゃげていたり、骨組みだけだったり。

目的の廃屋の小屋は確かにあった。

母屋は半分以上つぶれているが、小屋は元のままで残っている。

中にある薪はスギの木で、何年もそのままで放置されて、

シロアリが巣食い、中はスカスカで使い物にならない。

同乗している星さんは、もう一つ山の中の集落があるよ、

と言うので、ついでだからそこに行くことにする。

りっぱに舗装された林道を、どんどん駆け上がる。

道路には落ち葉が重なり、ほとんど車の往来は無いようだ。

県道からくねくね折り曲がる林道を、上がり下がりすること30分、

辺りは山また山のその中に、ようやく小さな集落を見つけた。

道端に立てかけてある、昭和50年当時の部落案内板には、

9戸の配置図と名前が記されていた。

廃校になって久しい分校もある。

現在一戸だけに、人は住んでいるらしい。

都会のビルだらけの街並みにも驚きはあるけれど、

あたり一面森林以外何も無い山の中を、
30分も走り続けてようやく見つけた、 廃屋だらけの集落に、
二人とも声は出なかった。

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