稲刈り




秋晴れの夕日を浴びて黄金色に輝く田んぼはきれいだ。




車をゆっくり走らせながら眺めても美しく、
刈り取った稲穂の匂いはほっとする香りで、
そこはかとなく漂う。
稲わらに触れるとふわふわした手触りで、
それだけで気持ち良い。




昔ながらの天日乾燥法で、稲ぐいにたがいちがいに積まれた稲は、
かかしのように立っている。
その中に入ると、
夜になると今にもも動き出しそうに見えてくる。
現在はコンバインにより自動的に米と稲わらは振り分けられ、
稲わらは切り刻まれて田んぼに散る。


子供の頃の稲刈り時の記憶にある、
天日干しののどかな風景に触れて、
しばらくその場所に立ちどまってしまった。

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