黒い雪



今シーズン、ラストとなるドブロクの仕入れに、
いまだに積雪2mを超える、飯豊町中津川に入る。

白川ダムに注ぎ込む清流により、
出来たダム湖には氷が張っていて、
その上にふんわりとした多量の雪が
乗っかっている。
ダム湖に架かる橋から飛び降りても、
大ケガしないんじゃないかと思えるほどの雪。

そこから7km走り、「あったがぐなったがら、最後のドブロクだぁ」
と笑顔で話すドブロク作り名人、T橋さん宅に着く。

Tさんから意外な話を聞く。

雪は昔のように真っ白でなく、黒ずんだ雪になり、
そのせいで太陽光を良く吸収するため、雪の融けるスピードが速い。
10年以上前のこの時期の晴れた日は、自転車で雪の上を自在に
動けるほど、雪の表面は硬くなったけど、
今は雪がザラメのようになりザクザクし、
ぬかるみにはまったようになる。

その話を聴いて、自宅脇の畑に積もっている雪をよく見ると、
その雪には確かに空気中のチリや、黒いススが混じって黒ずんでいる。

そういえば深い山奥から採ってきた山ウドを塩漬けにして保存し、
食べる時に塩抜きすると、銅鍋に油が浮いてくる時があり、
不思議だった。
雪の中に混じる黒いススはアブラ成分を含み、
それがフカフカした腐葉土に染み入り、
山ウドの根から吸収されているのだろう?

中国の農薬問題は、目の前の現実だが、
静かに降り積もる黒い雪も、スゴイよ。

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