レッカー 新潟県の村上市まで 

「新潟県の村上市付近で田んぼのあぜ道から落輪した、
ワゴン車の引き上げは可能ですか?
近くの業者さんには{現場に狭くて入れない}と
断られた案件ですが・・・」とQQコールです。

「ハイハイ」!と軽い気持ちですぐに引き受け、
約90km離れた現場にウインチ付きランクルと
小型レッカー車で向かいました。

現場まで行くときに鋭くカーブして進入する細い橋があり、
小型レッカー車の左前バンパーをガードレールにギリギリとこすりながら、
現場に着きました。


あぜ道は袋小路になっていて、前に行くほど狭くなっています。
レッカー車はワゴン車の前にセットできず、
ワゴン車の前方には
ウインチワイヤーの方向を変えられるような木や電柱もありません。

選択できるのはフロント荷重で重心の高いワゴン車の、
リア側からの作業のみです。

2本あるウインチの片側を左リアのけん引フックにかけて、
斜め右上にテンションをかけました。
右リヤのフックにはもう一本のウインチをかけ、
斜め右下方向にチカラをかけて、横転しないようにしました。

ウインチブームを起こして左リヤタイヤをあぜ道に戻す予定でしたが、
油圧ポンプの調子悪くてブームは起きません。
仕方なく斜め上に巻き上げます。

また狭いあぜ道でレッカー車の配置が適切でなく、
ナカナカ左リヤタイヤはあぜ道に接地しません。




苦労したわりに「失敗の作業」は続きます。

もう最後の手段です。
レッカー車のウインチをセットしたまま、
カタツムリのようにゆっくりレッカー車を前進させて
ワゴン車をズルズル引きずると、
ようやく左リヤタイヤはあぜ道に戻りました。

シトシトと降る雨でビショビショに濡れましたが、
そのことに気づかぬくらい緊張していました。
レッカー車の配置やウインチと使い方など、
とても良い勉強になった現場です。

さて先日は千葉市で仲の良かったトモダチ8人と、
ミニ同級会です。

2年ぐらい前に京都に転勤したイノウエくんは、
東日本大震災のとき、
福島県の白河市にある大きな工場のボスでした。

彼に東日本大震災についてのハナシを聞こうとすると、
返事は重くなります。
「現場に行った?」
「イカねーよ!だって不謹慎だろ、ヤジウマみたいで!」

ヤジウマ根性丸出しで現場に行った自分は、
彼と話すと恥ずかしくなりますが・・・。

4月12日の小高町(海側)です。
原発から20km範囲内ですが、
このとき出入り規制はマダ行われていませんでした。


橋は津波で壊されています。


アゼンとしてシャッターを切りました。

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