庄司コーチ、お別れはおやじギャグで。
5月24日は山形県高校総体陸上の二日目でした。 やや疲れた表情の庄司コーチは、 東海大山形高男子陸上部のテント前にあるアウトドア用のイスにドッカリと座ると、 「きのうの1500mのレースは、どんな感じだったべぇ?」と。 レースの展開やラストスパートの様子などを、一通り説明しました。 で、庄司コーチは「オレ、肺炎になったんだず。まだ治んなくてヨ~」と、 ボソッとつぶやきました。 「ふつうの肺炎でねくて、マイコプラズマ肺炎なんだど~」 聞いていた田宮先生や滝口コーチは「なんだそれっ?」 「なんだがオレもわがんねんだけどよ~、そがにたいしたごとねーらしいんだず」 と話されていました。 普段より少しやつれた感じでしたが、 得意のおやじギャグは相変わらず冴えていて、 「先生がマイコプラズマだって言うがら~、 最新のプラズマテレビの話だと思ったんだず~。 マイコン制御のよ~」。 そんなギャグでみんなを笑わせて、 それがお別れのシーンになってしまいました。 庄司コーチはいつも穏やかで、 期待しているのに走れなかった部員には、 チョッとした反省点を話したあと、 「次はがんばっぺな」と言葉をかけていました。 よく話されていたことで印象深いのは、 「母親でなくてオトコ親が競技場へきて一生けんめいに息子を応援すっとよ~、 不思議と強くなるんだず~」 「三年生になっとよ~、毎年ひとりふたり急に速くなるんだず~。 やっぱりカラダもでぎできて、気持ちもせっぱつまっがら~」 東海大山形高男子陸上部にとって、なくてはならない存在・・・ おもしろくて優しい方でした。 三途の川を渡っている時でさえ、 船頭さんにオヤジギャグをかましているはずです。