信号無視
真夜中過ぎの枕元、携帯電話の着信音で眼は覚めました。 保険会社のロードサービス部門からの出動依頼です。 依頼では、アスファルトの敷かれていない駐車場内で、 大雨でドロドロになった粘土状の土にタイヤが埋まり、 脱出できなくなっているようです。 伸縮性の牽引ロープやジャッキ・工具の有無を確認し、 サービスカーのパジェロ4WDで 小雨降るなかトラブル現場に向かいました。 現場で確認すると、 車高の低いマツダRX-8のタイヤ4本とも粘土状の土にめり込んだため、 アクセルを踏んでもタイヤは空転するばかりです。 牽引ロープをRX-8のリアホイールに傷つかないよう注意して巻き、 パジェロのギアポジションをLo-4WDに変えてゆっくりバックすると、 RX-8は難なく脱出しました。 帰り道、青信号の幹線道路を北進して交差点に入ろうとしていたその時、 黒色の軽自動車が目の前の交差点に突然現れました。 思いっきりブレーキを踏みますが、 雨に濡れ黒光りするアスファルトの路面はスリップし易くなっていて、 パジェロのフロント部分はそのまま軽自動車の助手席側にズドンと 衝突しました。 相手は免許を取ったばかりの大学生で、 赤信号を見落として交差点に進入してきた事実を、 現場検証のため駆けつけた警察官に話しています。 人生これからの若い大学生にケガが無かったので、 ホッとします。 交通事故と病気は「いつ自分が当事者になるか」まったく予想できません。 今日の事故でその事を再確認しました。