消防署勤務のHさんは、勤続30年以上の大ベテランです。 先日修理を承った除雪機の修理代金を、 支払いにいらっしゃた時に、 救急隊員としての経験を伺いました。 シートベルト装着義務化により、 交通事故での重篤救急患者は、 かなり少なくなったそうです。 以前はハンドルに胸を強打し、 その強打した胸に手のひらを当てると、 水に手のひらを入れる如く、 ズブズブと抵抗のないカラダも体験したそうです。 またほとんどの車はエアバック標準装備となり、 事故によってエアバックが開き、 メガネをかけている場合は、 エアバックの圧力でメガネが壊れ、 破片が目に刺さる場合もあるそうです。 救急隊員を長年勤めて特に印象に残る事は、 ①隊員は通常2名でチームを組みますが、 お互いに仕事上信頼できるパートナーでない場合、 救急活動はスムーズかつ確実にできにくい。 ②昨日まで元気だった人が、 交通事故や病気で亡くなります。 人の命ははかなく、 そして死は、 すべての人にとってすぐそこに在るそうです。 とつとつと静かに話すHさんから、 実体験に基づく貴重な話を伺いました。