大蔵村 肘折温泉




肘折温泉からでこぼこで車のすれちがいも出来ない細い砂利道を進み、
約25分ほど走行すると目的地の大きな砂防ダムに着く。


総勢5名で米沢市を早朝2時30分に出るが、
街頭の明かり以外は真っ暗闇。
3時半ごろになると東の空は白み始め、
現地に到着した5時頃は日の出前で明るい。
車を降りると山々からの冷たい空気が辺りを覆い、すがすがしい。


砂防ダムと呼ぶより、
湖と言うのがふさわしいほどの大きく広い水面に、
そっと3台のボートを下ろす。
三人乗り1艘、2人乗り1艘、荷物用1艘である。
今日これから行くことになるダム奥の沢は、
山道を歩いて行くと3時間、ボートでは20分とかからない。


5人でこの広大なダムに注ぐ沢に分け入り、
それぞれ30kgほどのヤマウドをリュックに背負い帰る。
みんな仕事では見せたことのない、
こぼれるようなニコニコ顔。

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