新潟県 新発田市

天気予報では大雪の予想でしたが、
例年通りの寒気はどこへ行ったのか、
ボタボタと音を立てて湿った雪が、
1台積み積載車のフロントウインドウを叩きます。

PM9:50分、
保険会社のロードサービス部門からの依頼により、
追突事故車両の搬送のため、
国道113号線に面した山形県西置賜郡飯豊町の
道の駅いいでhttp://samidare.jp/mezami113/
着きました。

事故車両は大型トラックのリアバンパーに追突し、
フロント部分を損傷して、
運転席ドアはうまく開閉しません。

ご本人依頼により、ここからご自宅付近まで搬送することになり、
積載車に事故車を載せ、
ミゾレ交じりの風雪の中を新潟県新発田市に向かいます。

新潟県境にある豪雪地帯の西置賜郡小国町では、
以外にも吹雪じゃなくてミゾレ雨になって来ました。
新潟県村上市坂町から胎内市までは、
フロントガラスを割ろうとするような勢いで、
大粒のヒョウが稲光を伴なって空から襲ってきます。
運転席パワーウインドウを半分まで開け、
そっと右手を外に差し出すと、
手のひらに氷の粒々がこぼれ落ち、街灯に反射してキラキラ輝きます。

搬送開始したPM10:00過ぎから助手席に乗ったお客様は、
携帯電話を手に一時間以上ボソボソとつぶやきを繰り返し、
ボイスメールに夢中です。
その後は彼女らしき人に電話をかけています。

エンジン音やロードノイズで満たされた積載車のキャビンでも、
とぎれとぎれに会話の内容は聴こえてきます。

事故現場から90km離れたお客様の自宅へ着く頃、
「もう2度と電話しないから・・・・、明日の朝メールしておくから
 必ず開いてくれ」と、少し強い口調で言っています。
「指輪はどうする?・・・」と20歳前後のお客様。
相手の彼女が何か言ったのでしょう、怒ったように
「俺、指輪捨てるから!」
ようやく40分ほど話していたケータイ電話を切りました。


約2時間弱、ボイスメールや電話を続けていたお客様には失礼でしょうが、
「お宅、青春真っ只中はいいけど、また事故るよ」の心境になります。

PAM9時発、AM3時帰宅です。

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