雷鳴


今日の天気予報は曇り時々晴れでまた山菜取りに来た。

家を出るときはうす曇だった。

急斜面でゼンマイ取りをしていたところ、

遠いようで近い雷鳴がした。

恐ろしくなり山を転げるように止めてある車まで戻る。

作家の吉川先生の三国志は好きでよく読むが、

その中の記述そのもののような天候の急変で、

うす曇の空は一転にわかに黒く曇り、

雷鳴は深山の刻み込まれた山々にこだまして、

空気を切り裂くが如きに吼える。

その上5ミリぐらいの雹が

車のボンネットとフロントガラスを叩く。

雨はスコールのようだ。

高山の雷は心底ヤバイ。

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