ゴムボート
大蔵村の肘折温泉から奥の、クネクネ折り曲がるダム湖に至る砂利道を、
車でのぼる。
例年よりやや多い残雪は車の行く手をさえぎり、
目的地のはるか手前で車を降り、
4人は山菜採りの身支度を早々に済ませ、ザクザクしてぬかるむ雪の上を歩く。
ダム湖の水辺に着き、かついできた2つのゴムボートと4本のオール、
空気を詰めるための足ふみポンプ、それとスパイク付きのチカタビや長靴で、
ボートの底面を傷つけるのを防ぐコンパネ等を背負って来たリュックから出して、
車でのぼる。
例年よりやや多い残雪は車の行く手をさえぎり、
目的地のはるか手前で車を降り、
4人は山菜採りの身支度を早々に済ませ、ザクザクしてぬかるむ雪の上を歩く。
ダム湖の水辺に着き、かついできた2つのゴムボートと4本のオール、
空気を詰めるための足ふみポンプ、それとスパイク付きのチカタビや長靴で、
ボートの底面を傷つけるのを防ぐコンパネ等を背負って来たリュックから出して、
慣れた手つきで準備する。
パンパンに空気を入れたゴムボート2艇のオールを漕ぎ、
水中に落ちたらすぐ死んでしまいそうなほど冷たい雪解け水を
満々と蓄えた湖面に、オールの波紋を浮かべ、泳ぐようにスイスイ進む。
ダム湖に注ぎ込む上流の2つの大きな沢が交わる中洲のような所に
ボートをとめ、ヤナギの木にくくりつける。
ボートを降り、奥へ奥へと沢を遡ると、
V字型に切り立った沢沿いの両側の斜面から、滑り落ちた大量の雪は、
氷河のように水面をふさいでいるが、ところどころ雪はくずれ落ち、
ゴーゴーと音を立てて流れている川が、ぽっかりと口を開けている。
なるべく厚そうに見える雪の上を、恐る恐る歩くけれど、
沢を囲む斜面で日当たり良く、土がむきだしになり、
少しずつ崩れかけているような、
山ウドの好んで棲息する場所を見つけると、
危険なことも忘れてその雪の上を、走るように駆け上がる。
山ウド、アザミ、ポンナ、シドケなどの山菜を、もうこれ以上は入らないほど
リュックに詰めて背負うと、自身の体重を25kg以上増やしたのと同じになり、
ヨタヨタしながらゆっくり沢を下り、ゴムボートに乗り込む。
朝3時に米沢市を出発し、帰りは肘折温泉の湯船で汗を流し、
戻ってきたら15時間後の午後6時だったが、
今季初の山菜採りは豊富な収穫も伴って、4人全員笑顔で解散した。
パンパンに空気を入れたゴムボート2艇のオールを漕ぎ、
水中に落ちたらすぐ死んでしまいそうなほど冷たい雪解け水を
満々と蓄えた湖面に、オールの波紋を浮かべ、泳ぐようにスイスイ進む。
ダム湖に注ぎ込む上流の2つの大きな沢が交わる中洲のような所に
ボートをとめ、ヤナギの木にくくりつける。
ボートを降り、奥へ奥へと沢を遡ると、
V字型に切り立った沢沿いの両側の斜面から、滑り落ちた大量の雪は、
氷河のように水面をふさいでいるが、ところどころ雪はくずれ落ち、
ゴーゴーと音を立てて流れている川が、ぽっかりと口を開けている。
なるべく厚そうに見える雪の上を、恐る恐る歩くけれど、
沢を囲む斜面で日当たり良く、土がむきだしになり、
少しずつ崩れかけているような、
山ウドの好んで棲息する場所を見つけると、
危険なことも忘れてその雪の上を、走るように駆け上がる。
山ウド、アザミ、ポンナ、シドケなどの山菜を、もうこれ以上は入らないほど
リュックに詰めて背負うと、自身の体重を25kg以上増やしたのと同じになり、
ヨタヨタしながらゆっくり沢を下り、ゴムボートに乗り込む。
朝3時に米沢市を出発し、帰りは肘折温泉の湯船で汗を流し、
戻ってきたら15時間後の午後6時だったが、
今季初の山菜採りは豊富な収穫も伴って、4人全員笑顔で解散した。
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