クロスバイク

自宅から車で15分離れた高畠町は、小高い山々に囲まれ、
縄文時代の洞窟や古墳が多く、夏から秋にかけては、
ブドウやラ・フランスなどの果樹の生産量も多い。

ブドウ畑は小高い山々の斜面にへばりつくように点在し、
その畑を取り巻くように細い農道が張り巡らされている。
その農道は交通量など無いに等しく、またアップダウンも多く、
中長距離走のトレーニングには、もってこいの場所のようだ。

軽トラックの荷台に自転車を積み、やや幅の広い農道に車を停め、
助手席に乗る息子のトレーニングの伴走をするために買った、
クロスバイク(自転車)を降ろす。

クロスバイクは、舗装路や坂道を速く走るためのロードバイクと、
砂利道や悪路でも、しっかりタイヤが路面をグリップするマウンテンバイクとの、
良い点をミックスした作りになっているらしい?

さっそくクロスバイクに乗り、アップダウンの続く細い農道を伴走する。
坂道の登りは、ロードバイクと比べて足腰のチカラがうまく車輪に伝わらず、
スピード不足になる。
砂利道や草の生えたスリッピーな路面では、
マウンテンバイクのようにグイグイ進めず、
リヤタイヤは空転し、結局パンクしてしまった。

クロスバイクはロードやマウンテンの「良いとこ取り」ではなく、
ママチャリの兄貴分といった感じで、中途半端な自転車だった。

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