仙山線

ゴージャスな車内の鈍行列車、仙山線の仙台行きは、

山形駅を発車して間もなく、次停車駅の案内が流れる。

新幹線と同様の、英語でのアナウンスが有り、

こんな田舎で日本語を理解できない、

いわゆる外人はどこにいるんだと思い、ちょっと可笑しい。

一駅先の北山形駅に、夜8時頃着いた。

切符自販機の無い置賜駅から乗ったので、

キョロキョロと精算所をさがす。

精算所には人気も無くカーテンが下ろされ、

構内には駅員さんもいない。

ちょっと不安だったが、スタスタと駅を出てタクシーを拾う。

タクシーの運ちゃんと改札の話になり、

夜8時以降に精算所は無人になると聞く。

狭いタクシーの車内で、一銭も払うこと無くてラッキーだったと盛り上がる。

財布を拾ってもケーサツに届けず、また電車は無銭乗車、

人生の垢は歳行くほど、ますます溜まりこびり付いて落ちない。

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